注文住宅を建てる際のLDKの大きさ広さの目安は?

注文住宅を建てる際のLDKの大きさ広さの目安は?

注文住宅を建てる際に悩むことの1つが、リビングなどの広さではないでしょうか。

この記事では一般的な4人家族で必要なLDKの目安を解説するので、どれくらいの大きさにしたらいいのか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

それぞれ具体的にな数字を紹介しているので、イメージしやすいと思います。

LDKの広さの目安

管理人が思う4人家族の理想のLDKの広さはこれくらいです。

4人家族の理想のLDKの広さ

少し広すぎるかも知れませんが、敷地と予算に余裕があれば、やはりこれくらいのLDKが理想だと思います。

といってもこの図だけではわかりづらいので、キッチン、ダイニング、リビングに分けて、具体的に解説していきたいと思います。

ちなみに今回は理想の広さをわかりやすく解説するため、縮尺やモジュールは気にせずに書いています。

キッチン

まずはキッチン部分についてです。今回は今人気のアイランドキッチンにして考えてみました。

アイランドキッチンはキッチンの種類の中でも一番スペースが必要なキッチンです。予算や敷地に余裕がない場合は、アイランドキッチンではなく通常の壁付きキッチンにすることで、キッチンの広さを抑えることができます。

下の図のようにアイランドキッチンの幅は65~70cmが理想です。そしてアイランドと食器棚の間には、楽に作業できるように90~100cmのスペースを確保するようにしましょう。収納スペースを55cm考えると225cmになります。

LDKのアイランドキッチンの幅をは65cm~70cmにした場合

今回はあくまでも理想のLDKなので、広めのスペースで計算します。そうすると411cm×225cmなので、これを平米数に換算すると約9.23平米となります。

さらに9.23平米をわかりやすく畳に換算すると、キッチン部分の理想の広さは約5.5畳になります。

ダイニング

キッチン部分ですでに子供部屋くらいの広さになってしまいましたので、このあとどれくらいの広さになるのか不安になりますが、あくまでも「理想の広さ」なので、このまま進めたいと思います。

さて次はダイニング部分の理想の広さについてです。ダイニングはアイランドキッチンにベタ付けする形を選びました。やっぱりどんどん広くなりそうなので、少しでも平米数を減らす狙いです。

それでもやはり理想とするには、150cmくらいのスペースが欲しいところなので、今回はダイニング部分を150cmにしています。もう少し節約したいのであれば、120cmくらいでも大丈夫です。

LDKのダイニング部分を150cmにした場合

そうすると411cm×150cmなので、平米数にすると6.15平米となります。さらに6.15平米を換算すると、ダイニングの広さは約3.7畳です。

リビング

そして最後はリビングです。リビングは家の中で一番くつろげる空間なので、ここはケチらずに少し広めに取っておくようにしましょう。

あまり広すぎるようなら、後々クローゼットにしたり、ワークスペースにしたり、何とでも応用が利く部分なので、ちょっと広すぎるかなと思うくらいで大丈夫です。

今回はリビング部分を390cm×411cmと広めにしてみました。

リビング部分を390cm×411cmと広めにした場合

411cm×390cmなので、平米数にすると約16.0平米となります。さらに16.0平米を換算すると、リビングの広さは約9.66畳です。

 

もしある程度の予算が決まっている人は、実際にハウスメーカーのカタログを取りよせて、どんなLDKの家になるのか比較してみましょう。

各社それぞれ家づくりに対するこだわりが違うので、比較することで自分たちにあうハウスメーカーが見えてくると思います。

理想の間取り画像

キッチン、ダイニング、リビングの理想の広さがわかったところで、それではLDKの理想の広さを発表したいと思います。

自分が思う、LDKの理想の広さは

  • キッチン:5.5畳
  • ダイニング:3.7畳
  • リビング:9.66畳

理想のLDKは約19畳です。多少広めに考えた部分もあるので、18畳~20畳くらいが理想のLDKの広さになると思います。

最近の注文住宅や建売住宅の平均的なLDKに広さが16畳程度なので、それよりもあと2畳~3畳ほど広めに作ると、かなり広いLDKという印象を来客の人にも感じて頂けると思います。

2畳といえば坪数に換算すると1坪なので、建築コストに換算しても60万円~70万円くらいかなと思いますので、決して難しい数字ではないと思います。

せっかくなので、実際に18畳がどらくらいの広さなのか、18畳のLDKの画像を何枚かアップしておきます。

18畳のLDK

出典:https://www.pinterest.jp/pin/497788565048217149/

18畳のLDK

出典:https://www.pinterest.jp/pin/497788565048217149/

18畳のLDK

出典:http://lions-mansion.jp/contents/sumusuma/interior/170509/index.html

18畳のLDK

出典:http://www.sekisui-famis.com/case/

このように同じ18畳でもキッチンの配置だったり、間取り次第で広さが違ってみえることもあります。

LDKの間取りを配置する際の注意点

LDKを広くみせるコツに間取りの配置があります。わかりやすく言うと、縦長で長方形の形をした18畳よりも、正方形に近い18畳の方が広く感じることができるということです。

敷地の問題でどうしても縦長にしなければならないときは別ですが、敷地に余裕があるのでしたら、LDKに限らず、間取りはなるべく正方形に近い形が理想です。

間取りは正方形に近い形が理想

出典:https://www.roomco.jp/vr-rooms/heya-coordinate-madoooi-ldk.html

例えばこの間取りです。この間取りも18畳らしいのですが、かなり狭く感じませんか?

もちろん敷地の問題で、このような長方形のLDKにしなければならないこともあります。そのときは、少し間取りの配置を工夫することで、LDKの雰囲気も大きく違ってくるということを覚えておいて欲しいのです。

例えばこのLDKであれば、無理に対面式のキッチンにする必要はなかったのではないでしょうか。キッチンを壁付きキッチンにすることで、きっとLDKをもっと広く有効に作ることができたはずです。

キッチンの位置を変更後

キッチンの位置を変更し、ダイニングを壁際にもってきました。ちょっと広く感じるようになっていませんか。

もちろん場所を移動するだけでなく、窓の位置を変更したり、出入り口の扉を引き戸に変更するなど、生活しやすい工夫も大事です。

キッチンとダイニングの位置を変更後

そしてもう一枚。

下の写真は個人的に好きな間取りの配置なのですが、ちょっとだけ気になる点があります。それはダイニングテーブルと対面キッチンの距離感です。

ダイニングテーブルと対面キッチン

出典:https://37sumai.31sumai.com/article/1838

ダイニング部分の幅がこれくらいしか取れないのであれば、無理に対面キッチンはカウンタータイプにしないほうが良かった気がします。

ダイニングテーブルと対面キッチンの距離感

きっとここにダイニングテーブルを置けば、朝食時などもこのカウンターは使わないでしょう。だったらカウンターをなくした方が広く魅せることができたと思います。

まとめ

間取りの配置やちょっとした工夫で、LDKを広く魅せることは十分可能です。こういった部分を最初に教えてくれる営業マンに巡りあえれば、家づくりへの考え方も大きく変わってくると思います。

とくに自由設計の注文住宅というのは、最初にベースとなる間取りを考えてくれる担当営業マン次第で、大きく違ってくることを覚えておいてください。

だからこそハウスメーカーをいろいろ選ぶのと同じくらい、企画力や提案力のある営業マンの比較も大事になってきます。

【ケース別】建て方のコツ
予算 坪数 こだわり
1,000~2,000万 30坪 ローコスト
3,000~4,000万 35坪 3階建て
5,000~6,000万 40坪 地下室がある