シックハウス症候群の症状と原因、対策や予防法まとめ

シックハウス症候群の症状と原因、対策や予防法まとめ

この記事ではシックハウス症候群の症状と原因について分かりやすく解説します。

シックハウス症候群とは、建材などから発せられる化学物質が原因となり、頭痛・吐き気・湿疹・呼吸困難などを引き起こす病気のことをいいます。

これから新築を建てる場合は業者選びに注意したりすることなどで症状を回避できるかも知れないので、参考にしてもらえてばと思います。

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群の原理は春先の花粉症と同じです。ただ花粉症よりも症状が重いのと、原因となる物質が違うという説明が一番わかりやすいかと思います。

花粉症は花粉が飛散している時期だけですが、シックハウス症候群は家に使われている建材からでてる化学物質が原因なので、住んでいる限りずっと症状が出続けることになります。

症状や重症度も人それぞれ違います。

程度の重い軽いはありますが日本人の5%程度がシックハウス症候群患者であり、潜在的な予備軍まで入れると患者数は人口の30%を超えるとも言われています。

症状

シックハウス症候群になりやすのは抵抗力が低い子供や高齢者や、家の中にいる時間が長い主婦だと言われています。

症状は多岐に渡り症状の原因がシックハウス症候群だと気付かない人も多く、治療が遅れるとそれだけ症状が重篤化してしまう恐れがあると考えられています。

シックハウス症候群が原因となり引き起こされる症状には以下のようなものがあります。

頭痛、発熱、めまい
目がチカチカする、目のかゆみ、涙目、充血
鼻水、鼻づまり、くしゃみが止まらない、鼻がムズムズする
のどの痛み、異様にのどが渇く
肌(皮膚) 湿疹、じんましん、肌荒れ、被れや痒み
呼吸器系 呼吸が苦しい、動悸、不整脈
神経系 倦怠感、ダルる、眠れない、イライラする、食欲がない、関節が痛い
消化器系 吐き気、下痢、便秘、腹痛
その他 喘息のような症状、指の振るえ、月経異常、血圧の変化、集中力の低下

このように症状の多くが、風邪、ストレス、花粉症などでも引き起こされるものばかりです。そのため、シックハウス症候群であることに気付くのが遅れてしまい、結果としてどんどん症状を悪化させます。

家の中にいるときだけ体調が悪いという場合は、まずこのシックハウス症候群を疑ってみることで早期発見でき、早急に対策を講じることができます。

原因となるアレルギー物質

家を建てるときには、多くの化学物質が使用されています。その中の特定の化学物質にカラダが反応して、拒絶することで起こるのがシックハウス症候群です。

シックハウス症候群の代表的な化学物質として良く知られているのが、「ホルムアルデヒト」という有毒物質です。

ホルムアルデヒトには発がん性物質が含まれているとも言われており、2003年の建築基準法改正により厳しく制限されることになりました。ここでもわかるように、化学物質などに対しての法的な規制が設けられたのは2003年。わずか15年ほど前のことです。

その法改正により、厚生労働省が注意喚起している、13種類の有害物質を紹介します。

化学物質名 主な用途 指針値
①ホルムアルデヒト 合板や断熱材の接着剤、一部の防腐剤や糊剤 0.08ppm
②アセトアルデヒド 接着剤や防腐剤に使用 0.03ppm
③トルエン 施工用接着剤や塗料に使用 0.07ppm
④キシレン 施工用接着剤や塗料に使用 0.20ppm
⑤エチルベンゼン 施工用接着剤や塗料に使用 0.88ppm
⑥スチレン 断熱材など 0.05ppm
⑦パラジクロロベンゼン 衣類の防腐剤や芳香剤など 0.04ppm
⑧テトラデカン 灯油や塗料の溶剤など 0.04ppm
⑨クロルピリホス シロアリの駆除剤 0.07ppm
⑩フェノブカルブ シロアリの駆除剤 3.80ppm
⑪ダイアジノン 殺虫剤や農薬 0.02ppm
⑫フタル酸ジ-n-ブチル 接着剤や印刷用のインクなど 0.02ppm
⑬フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 壁紙の接着剤など 7.60ppm

2003年の当初は、上記13種類の化学物質についてのみ指針値を定めて注意喚起していました。

ですが、新たに3種類の化学物質においてシックハウス症候群の原因となる恐れがあるとして、今後早急に指定物質に認定され指針値が定められることになる見通しだそうです。

その3種類の化学物質と指針値は以下のとおりです。

また、これまで指定されていた13種類の化学物質についても、一部指針値の見直しが図られる見通しとなっていますので、これらも改めて紹介します。

今回新たに指定追加される化学物質3種類
化学物質名 主な用途 指針値
2-エチル-1-ヘキサノール 接着剤や塗料 130
テキサノール 水性塗料の溶剤 240
2、2、4-トリメチル-1、3-ペンタンジオールジイソブチレート(TXIB) プラスチックの可塑剤 100

※指針値の単位は1立方メートルあたり/マイクログラム

今回新たに追加されたテキサノールという物質は、すでに指定されているフタル酸類の代替品として、建築現場では日常的に使用されていたものです。

今回新たに指針値が見直された化学物質4種類
化学物質名 変更された指針値数
キシレン 870→200
エチルベンゼン 3800→58
フタル酸ジ-2-ブチル 220→17
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 120→100

※指針値の単位は1立方メートルあたり/マイクログラム

指針値は2種類あります。厚生労働省が発表している指針値を例にあげるなら、ホルムアルデヒトは室温25℃の場合、「100マイクログラム/立方メートル (0.08ppm)」という指針値になっています。

注文住宅の指針値測定では、0.08ppmというように「ppm」で数値が表示されることがほとんどです。

そのため「ppm」の数値を知っておけば、化学物資対策ができるのですが、注意しなければならないのが、「室温25℃」という点です。もしこの測定をするときの室温が25℃でなければ、この指針値の数値は大きく異なってきます。

  • 30℃の場合・・・0.0829ppm
  • 20℃の場合・・・0.0802ppm
  • 10℃の場合・・・0.0775ppm

情けないことですが、ハウスメーカーの営業マンでもこのことを知らない人も多くいます。

ただ、測定して安全な数値であることを見せるだけの営業をしてる場合、このような温度の変化に対する数値のことまで把握してない人が多いので、それらを詳しく聞きだすことで、その営業マンの知識や質を見極める材料にもなると思います。

詳しい計算方法については、以下のサイトで詳しく説明されていますので参照してください。

【株式会社 セピオジャパンHP】
http://www.sepiojapan.com/ppmnoudo.html

有害物質の総量規制が必要なのでは?

今回、上でも紹介した3つの化学物質が新たに追加され、計4つの化学物質の指針値が15年ぶりに見直されることになりました。

このような方針修正は大事なことですが、指定物質が追加されれば、また新たな化学物質を使うことになるだけで、根本的な問題解決にはならないという声もあがっています。

今後は家全体の化学物質すべての数値を測定し、指針値の総量制限を定めるなどの方針転換が必要なのかもしれません。

原因は化学物質だけではない

シックハウス症候群となる原因は、化学物質だけではありません。室内の空気汚染がそもそもの原因とされているため、カビやダニも原因の1つだと考えられています。

湿気によって壁紙の内側や、エアコンにカビが増殖することもあります。また、カーペットや絨毯に住みついているダニの糞が、大気中に舞うことでも空気が汚染されます。それらの空気を吸い続け、アレルギー発症が出てしまいます。

ひと昔前の家は隙間も多く、自然と室内の換気が出来ていたため、カビの増殖はある程度抑えられていましたが、近年、戸建て住宅の気密化が進歩したことで、室内の空気を自然循環できなくなり、それがカビ大量発生の大きな要因になっています。

化学物質過敏症との違い

シックハウス症候群に似た症状で、「化学物質過敏症」という病気ががあります。

シックハウス症候群と化学物質過敏症を同一に考える人もいますが、少し違います。どちらかというと、化学物質過敏症の方が症状も多く、深刻な状態だといえます。

シックハウス症候群は、特定の化学物質などに反応して症状が起こりますが、この化学物質過敏症は、あらゆる化学物質に反応して症状が出るようになります。

そのため家の中にいなくても、ちょっとした化学物質にさえ過敏に反応してしまうので、本当に酷い場合は街中では普通の生活を送ることさえ困難になります。

発症のメカニズムは、花粉症と同じで「コップの原理」がわかりやすいと思います。化学物質(アレルギー)を蓄積できる容量(コップ)があり、そのコップに化学物質が満杯になってしまうと、症状が発症するメカニズムです。

つまり、シックハウス症候群のコップ容量を超えてしまうと、化学物質過敏症へと悪化してしまうことがあります。シックハウス症候群になったら、早期に適切な治療を受けることが大事です。

この化学物質やカビやダニの被害をすくなくするため、今の住居には24時間喚起システムの設置が義務化されています。

特に注意が必要な6種類

厚生労働省と建設省が、特に注意が必要と指定している揮発性化合物は、「ホルムアルデヒト」、「トルエン」、「キシレン」の3種類です。

その他3つの薬剤、「防蟻剤」、「木材保存剤」、「可塑剤」についても、同じように注意が必要だとしています。

ホルムアルデヒト

ホルムアルデヒトは、シックハウス症候群の原因となる一番有名な化学物質として知られています。

木材を合成する際の接着剤や塗料、防腐剤など幅広く使用されており、毒性が強く、わずかな量でも健康被害を引き起こす可能性があるとされています。さらに発がん性も指摘されており、かなり危険な化学物質であることがわかります。

使用用途 接着剤、防カビ剤、塗料など
使用例 合板フローリング、集成材などの柱や建材、グラスウールなどの断熱材、タンスやクローゼットなどの家具の接着剤など
症状 目のかゆみや痛み、のどの痛み、アトピーなどの皮膚疾患、気管支炎や喘息など

トルエン

トルエンは、シンナーなど塗料の原料にもなっているように、幅広い分野で日常的に使用されています。独特の臭いを発し、揮発性が高い物質です。特に神経系にダメージを与えることが注視されてます。

昔の若者がシンナーを吸って「ラリッてる」という表現をしていましたが、これも中枢神経への影響がでるためです。学校や保育園で集団シックハウス症候群を引き起こす原因になったとも言われています。

使用用途 塗料、接着剤、合成樹脂、農薬、つや出し、防水加工など
使用例 シンナーの原料。壁紙の塗料、フローリングのワックス、タンスやクローゼットの塗料など
症状 倦怠感、めまい、高揚感、吐き気など

キシレン

キシレンも、トルエンと同じでシンナーの原料や塗料などの多く含まれている、毒性の高い有機溶剤です。

使用用途 塗料、接着剤、合成樹脂、防水加工など
使用例 シンナーの原料。壁紙の塗料、タンスやクローゼットの塗料など
症状 倦怠感、めまい、高揚感、吐き気など

防蟻剤

防蟻剤は、以前からヒ素を使うなど、かなり危険な薬剤として注目されてきました。今の防蟻剤には、ヒ素などの猛毒性をもつ薬剤は使われていませんが、それでもかなり有毒な物質が多く含まれています。

使用用途 予防剤、駆除剤、予防駆除剤など
使用例 柱などのシロアリ予防
症状 頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、動悸、鼻炎など

木材保存剤

木材保存剤は、柱などの木材をシロアリや腐食から守るものなので、防蟻剤に似た目的で使用されます。溶剤も似たようなものが多く使用されているため、防蟻剤と似た症状が多いのですが、発がん性を指摘されるなどかなり危険性が高いものです。

使用用途 予防剤、駆除剤、予防駆除剤など
使用例 土台などの木材の防腐、防虫、防カビの目的で使用される
症状 目・鼻・のどの痛み、皮膚炎、頭痛、倦怠感、眠気、自己免疫疾患や発がん性もあり。高濃度になると死亡する例もある

可塑剤

可塑剤は、硬いプラスチック製品を柔らかくする性能があるため、プラスチック製の加工に使用されることが多くあります。また、壁紙のビニールクロスなどにも使用されているため、住宅建材の中では幅広く使用される薬剤です。

発がん性や白血病を誘発する可能性が指摘されるなど、かなり危険度が高い薬剤としても知られています。

使用用途 柔軟性を出し加工しやすくなる
使用例 プラスチック配管やビニールクロスなど
症状 目の痛み、のどの痛み、発がん性、白血病を誘発する恐れあり。

シックハウス症候群にならないための対策

シックハウス症候群

シックハウス症候群にならない対策は、『安全な住宅』を建てることです。しかし、「どのハウスメーカーの家が安全なのか」という指標はありません。なぜなら、人によって反応する化学物質が違うからです。

自分が実際に体験したり勉強することで、有害となる恐れが高い化学物質を排除した家を建てるしかありません。

これから注文住宅を建てる場合

これから注文住宅を建てようと思ってる人は、以下のような点に注意することでシックハウス症候群の予防や対策が出来ます。

  • 建築業者選び
  • 使用する木材や設備品の選定
  • 新調する家具に注意
  • アレルギー検査を受けてみる

建築業者選び

一番の対策は、しっかりと建築業者を選ぶことです。先にも言ったように、人それぞれ反応する化学物質が違うため、どのハウスメーカーだから安全とはいえません。

しかし、多くのハウスメーカーは基本同じ素材を使った家を建てるので、その建築業者が建てたモデルハウスなどに行くことで、体調に変化が出ないかを体験することはできます。

また、各ハウスメーカーでは、シックハウス症候群対策を取り入れているので、その内容などを調べておくことも有効です。

建築会社によっては「天然素材の家」、「無添加の家」というように、化学物質を排除した家づくりを売りにしている会社もあるので、シックハウス症候群への対策を最優先したいのであれば、そのような建築業者を視野に検討すると良いでしょう。

使用する木材や設備品の選定

使用する木材は、なるべく天然素材のものを選ぶようにしましょう。例えば、フローリングに使う木材は接着剤が使われている集成材や合板ではなく、一枚板から抽出している無垢の天然素材を選ぶようにします。

壁も同じで、接着剤や糊材を使用するクロスではなく、天然の珪藻土や漆喰の壁にすることで、有害な揮発性物質を抑えることができます。

もっとも有名な指標となるのが「F☆☆☆☆(エフフォー)」というランク等級です。この「F☆☆☆☆」とは、ホルムアルデヒトの発散量をわかりやすく☆の個数で表したものです。☆の数は1~4個で、☆の数が多いほどホルムアルデヒトの発散量が少なく安全な素材を表しています。

性能が「F☆☆☆☆」表示だと使用制限はありませんが、「F☆☆☆」になると使用できる面積に制限を受けることになり、現行では「F☆☆」より下のランクだと使用そのものが禁止されています。

新調する家具に注意

ここまで読んでいただいておわかりだと思いますが、有害なホルムアルデヒトなどの化学物質は、住宅建材だけに含まれているものではありません。

多くの指定有害物質が接着剤や糊剤なので、普通に市販されているようなタンスや食器棚などの家財にも使用されていますし、ソファーなどの家具にも使われています。

せっかく細心の配慮をして、天然素材の注文住宅を建てたのに、新調する家具や家財に、有害な化学物質が大量に使用されていれば意味がありません。

できれば店舗まで足を運び、購入予定の家具や家財に触れてみて、体調に異変が起きないかなどを試してから購入しましょう。

アレルギー検査を受けてみる

食物アレルギーのように、事前にどの化学物質に対してアレルギー反応があるのかを調べておけば、注文住宅に使用しない化学物質が特定できると考える方もいますが、化学物質といっても多数存在しているため、それらすべてのアレルギー反応を検査することは現時点ではかなり厳しいです。

ただし、もっともシックハウス症候群の引き金になる可能性が高い「ホルムアルデヒト」に絞れば、検査をすることでアレルギー反応があるのかを調べることはできます。

確実にシックハウス症候群を予防できるとはいえませんが、ホルムアルデヒトに対してのアレルギーを調べておくだけでも、注文住宅の家づくりが違ってくるはずです。もちろん検査するのであれば家族全員が対象です。

ただ問題点は、その検査ができる医療機関がまだまだ少ないことと、病院のホームページなどに記載されてないケースが多いことです。そのため検査を受ける医療機関を探すだけでもかなり大変な地域も多いようです。

すでに注文住宅を建設中の場合

すでに新築住宅を建設中で、シックハウス症候群について気になったという人もいるでしょう。建築中となると、そこから建築会社の変更や使用する木材などを変更するのは難しいです。

そのような場合は、以下のような方法でシックハウス症候群の予防や対策をしましょう。

  • 入居時期を遅らせる
  • ベイクアウトの実施
  • 観葉植物を置く

入居時期を遅らせる

あまり現実的ではないかもしれませんが、有害物質の濃度は時期が経過すれば一定数量まで減少すると言われています。

そう考えると、建築完成後すぐに引っ越すより、一定期間を空けてから入居する方が安全だということがわかります。一般的に言われているのは、最低でも完成から1ヶ月。理想としては完成から3ヶ月経ってから引っ越すことです。

その待機期間中もこまめな室内喚起が必要なので、毎日新居に出向き、こまめに空気の入れ替えをしなければなりません。

建築前の段階なら引越しスケジュールも考慮することができますが、すでに建設中であればそれも現実的に難しいと思います。気休めかもしれませんが、たとえ一日でも引越しを遅らせることができれば、シックハウス症候群の予防になるかもしれません。

ベイクアウトの実施

あまり聞きなれない言葉だと思いますが、シックハウス症候群の予防には、「ベイクアウト」が効果的だと言われています。

ベイクアウトとは、有害物質とされているホルムアルデヒト、トルエン、キリレンなどを室内の温度を高温にすることで意図的に揮発性を高め、そのあと室内の換気を行い、建材などに含まれている化学物質を徐々に薄めていく行為のことをいいます。

具体的なベイクアウトのやり方は、タンスや食器棚などは引き出しや扉を空け、窓などはすべて閉め切った状態で、室内の温度を35℃~40℃まで上げます。

室内が高温になった状態を最低1時間~半日程度キープすると、有害な揮発性物質が大気中に揮発してくるので、そのあとに室内の換気を一斉に行います。

これは一度だけでなく、繰り返し何度も実施することで、より高い効果が期待できるとされています。

しかし最近の研究では、昔ほどこのベイクアウトが効果が得られないという調査データもあるようです。理由は、そもそも有害物質が多く含まれる建材が使用制限されたことで、元の数値が低くなっているからと言われています。

昔のように大きな効果は得られなくなったようですが、シックハウス症候群の対策を万全にしたいという方は実施することをおすすめします。

観葉植物を置く

実際に調査データが出ているのですが、観葉植物を置くことで、室内のホルムアルデヒト、トルエン、キシレンなどの有害物質の数値が、わずか数時間で各段に下がったそうです。

6畳ほどの部屋であれば、大きな観葉植物1つで高い効果が期待できると言われています。観葉植物にも得意分野があるようで、有害物質によって効果が高い植物、あまり効果がない植物もあります。

空気清浄機でも効果は望めますので、観葉植物の化学肥料などが心配というのであれば、空気清浄機や活性炭などで代用するといいかもしれません。

シックハウス症候群になってしまったら

シックハウス症候群は、悪化すると「化学物質過敏症」になってしまう恐れがあります。化学物質過敏症はシックハウス症候群より何倍も大変な病気です。

もしシックハウス症候群になっってしまったら、まずは化学物質過敏症にならないように、適切な治療や対策を取ることが最優先事項となります。

シックハウス症候群って何科を受診すればいいの?

シックハウス症候群の治療は、一般的にアレルギー科や内科での対応となります。

ですが、街中にあるような小さな内科医院にいくのはおすすめできません。アトピーなどの症状と一緒にされ、適切な治療や投薬を受けれない可能性が高いからです。なるべく、シックハウス症候群の治療実績がある病院を選んで下さい。

近くに該当する病院がないという場合は、専門の機関に相談してみてください。最近は自治体でシックハウスに関する相談窓口を設置している地域もあります。

そのような機関がなければ、自治体の生活衛生課や保健所に問い合わせをしてみてください。シックハウス症候群の治療実績がある病院を紹介してくれるかもしれません。

相談できる機関がみつからない場合は、NPO法人が運営しているシックハウス診断士協会に相談してみましょう。

【シックハウス診断士協会】
http://www.sicklife.jp/

もうその家には住めないの?

何度もいうように、シックハウス症候群が悪化して化学物質過敏症になってしまったら、普通の生活さえもできなくなります。そうなると、住まいを替えるのがもっとも有効な対策となるのですが、苦労して買ったマイホームですから、そう簡単に諦めることはできないと思います。

まずは専門の医療機関で受診し、自分の症状がどの段階なのかをしっかり把握しましょう。症状の度合いによっては、治療や投薬で症状を抑えることもできますので、あとは医師の指示に従い、換気などを十分に行えば普通に生活できるようになるかもしれません。

まとめ

最近の住宅は使用できる化学物質に制限があるので、昔のように症状が深刻になるケースはかなり減っています。遠い地域まで行かなければならないとしても、まずはシックハウス症候群の専門知識がある医療機関で受診することを最優先に考えて下さい。

まだ家を建てる前の段階ならば、シックハウス症候群対策に特化したハウスメーカーや工務店に的を絞って、業者選びの段階から慎重に家づくりを進めていくことが大切です。

ひとつひとつの住宅会社を回って調べるのが大変という方は、無料で利用できる一括資料請求サービスを活用して下さい。「シックハウス症候群の対策をしっかりしている業者を希望」と備考に書くことで、条件にマッチした業者の資料を一括で取り寄せることができます。

長く生活する家です。もしかしたらその家で一生を過ごすかもしれません。少しでも不安があるのなら、今回取り上げた対策をしっかりと行い、本当の意味で安全な家づくりをしていきましょう。

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