注文住宅と建売住宅のメリット・デメリット

注文住宅と建売住宅のメリット・デメリット

一戸建て住宅といっても、「注文住宅」もあれば、「建売住宅」もあります。それぞれにメリットやデメリットもあり、一概にどちらが良いということは言えません。

自分たちの予算やライフスタイルに合わせて、どちらを購入するのか決めるべきです。

そこで今回は、「注文住宅」と「建売住宅」の違いについて、わかりやすく解説します。

【目次】注文住宅と建売住宅のメリット・デメリット
  1. 注文住宅とは?
    1. 注文住宅のメリット
    2. 注文住宅のデメリット
  2. 建売住宅とは?
    1. 建売住宅のメリット
    2. 建売住宅のデメリット
  3. 注文住宅vs建売住宅のまとめ

注文住宅とは?

注文住宅というのは、間取りや工法を決め、それに見合った建築会社に依頼して、戸建て住宅を建てることです。間取りの決定段階から自分たちの希望を反映させることができるので、「リビングを30帖にしたい」とか、防音設備の整った部屋を作りたい、などあらゆる要望を実現することができます。

間取りだけでなく、木造住宅にするのか、すべての壁をコンクリートにしてRC造にするのか、など工法も好きに選べます。また、内装や外装、キッチンなどの設備品も自分たちで好きなように選ぶことができます。

そしてなにより、家を建てる土地の有無で、完成までのプロセスが大きく変わってきます。土地を探して、建築を依頼する業者を決めて、そこからやっと間取りや内装などの打ち合わせに入ることができるので、それなりの時間と費用を覚悟しておかなければなりません。

戸建て住宅の場合、他にも「建売住宅」や「規格住宅」などがありますが、もっとも贅沢な建て方であり、もっとも費用がかさむのが注文住宅と言えます。

注文住宅のメリット

  • 間取りや内装だけでなく、工法や外観などの自由度が高い
  • 自分たちの都合に合わせて、家の広さや工法を決めることができる
  • 地盤改良から完成まで、自分たちもチェックすることができる

注文住宅のメリットは、やはり全ての項目に携わっていくことで、自分たちが建てた家という達成感と満足感を得ることができる点です。いざ完成後に何か不満点が出てきても、自分たちが考え抜いて決めたことなので諦めもつきます。

さらに木造住宅や軽量鉄骨造など、工法も好きに選ぶことができ、建築業者も自分たちで納得のいく業者にお願いすることができます。

注文住宅のデメリット

  • プラン図や模型だけでは、完成後のイメージがしづらい
  • 土地探しからなので、完成までに時間を要するケースが多い
  • 間取りや内装の打ち合わせだけでも、相当な時間を取られてしまう

プラン図や模型だけで間取りを決めていくので、いざ完成してみたら、「もっとリビングが広いと思っていた」などの不満が出てしまうこともあります。どうしても図面や模型だけでは、空間の広さなどを的確にイメージすることはできません。

LDKがモデルハウスと同じ15帖だったとしても、キッチンの配置や家具の配置によっては、モデルハウスより狭く感じることもあります。こうしたイメージと、実際の完成後の広さが違うように感じてしまうのが、注文住宅では珍しくありません。

また家を建てる土地がなければ、土地探しから行わなければならないので、完成までに相当な時間を要することもありますし、土地を手配したハウスメーカーで家を建てなければならないこともあります。

注文住宅というのは、完成までに時間がかかるものだと考えておく方が良いでしょう。どんなにスムーズに進行しても、業者決定から物件の引渡しまでには、4ヶ月~6ヶ月位の期間を必要とします。

建売住宅とは?

新築の建物と土地をセットで販売している住宅のことを、「建売住宅」や「分譲住宅」といいます。建物がすでに完成してから販売するケースもあれば、建築中の段階で販売開始するケースもあります。

土地と家をセットで購入できるため、土地探しの手間も省けますし、分譲マンションのように、打ち合わせやローンの手続きも簡素化されています。

また規模の大小はありますが、まわりの家も同時期に販売されています。その為、コミュニティが成立している町に後から入って行くというより、まわりも同時に新しい町に住み始めるという感覚なので、近所付き合いという面でもプラスになることが多いです。

建売住宅のメリット

  • 実際の建物を見学することができる
  • 規格化された建物なので、建築コストが安くなる
  • 打ち合わせも少なく、完成済みの物件なら短期間で住み始めることができる

何といっても最大のメリットは、すでに完成している物件であれば、実際の建物や内装を見学して決めることができる点です。

さらに分譲地では、同じ規格の住宅を何棟も建てるので、それだけ生産コストを抑えることができ、お手頃な価格で購入することができます。完成済みの物件なら即入居も可能ですし、建築途中の物件でも、1ヶ月から2ヶ月程度で入居できるケースがほとんどです。

建売住宅のデメリット

  • 間取りや設備などを、自由に選んだり決めたりすることができない
  • 隣近所も同じような外観の建物ばかり
  • 建築過程をみることができないので、手抜き工事や材質の不安がある

一番のネックは間取りや内装など、自由に選んだり決めたりできない点です。分譲マンションと同じように、すでに間取りも決まっている物件がほとんどです。建売業者の中には、間取りの変更にも応じてくれる場合がありますが、そうなると基本的には別途オプション料金を取られてしまいます。

また隣だけでなく、同じ分譲地内であれば、ほとんどの建物が同じ外観やデザインになりがちです。そして建築段階をチェックすることもできないため、どんな木材が使われているのかもわからず、手抜き工事の可能性も出てきます。

注文住宅vs建売住宅のまとめ

注文住宅と建売住宅をひと目でわかるように、比較表を作ってみました。

注文住宅

項目 評価 理由
価格 建売住宅より高い
間取りの自由度 間取り、内装、外観を好きに決められる
建築業者選び 好きに選べる
建物の工法 希望の工法に合う業者を選ぶことができる
工期 4ヶ月~6ヶ月
地域選び 好きな地域で建てられる
工事過程の確認 最初から最後まで確認できる
リフォーム 工法により比較的容易にできる

建売住宅

項目 評価 理由
価格 注文住宅より安い
間取りの自由度 基本的に間取りなどは決まっている。
建築業者選び × 販売業者に依頼
建物の工法 × 販売業者が採用している工法
工期 1ヶ月~2ヶ月
地域選び ある程度地域は限定される
工事過程の確認 完成済みなら不可
リフォーム 建売住宅の多くが2×4なので自由度は低い

やはり総コストが高くなる分、注文住宅の方が多くの項目で自由度が高いことがわかります。

ちなみに、国土交通省が発表している27年度の新築住宅着工数は、持家(注文住宅)=284,441戸、分譲住宅一戸建て(建売住宅)=126,235戸となっており、全体の約7割が注文住宅、約3割が建売住宅であったことがわかります。

注文住宅と建売住宅では、まずコストの面が気になるところですが、それぞれの特徴としてメリットとデメリットを理解した上で、家族全員で話し合って理想の住まいづくりができるようにしましょう。

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