「注文住宅だから、間取りはもちろん、キッチンやバスルームなど、何でも自分の好きなように決めることができる」
注文住宅を建てようと思った人たちの中には、このように思っている方もたくさんいると思います。
ですが、ほとんどのハウスメーカーや工務店では、注文住宅であっても全て自分の思い通りにつくることはできません。
ここでは、注文住宅なのになぜ自分の好きなように、キッチンやバスルームを決めることができないのか。そして、全てを自分の思い通りの家を建てるための方法についても解説します。
本当の意味での注文住宅を建てたい人も、参考にしてもらえたらと思います。
注文住宅のほとんどは、セミオーダー住宅である
大手のハウスメーカーや地元の工務店で、「注文住宅」をアピールしている建築会社は多くあります。しかし、注文住宅と謳っている建築会社の90%以上は、セミオーダー住宅だと思ってください。
セミオーダー住宅というのは、間取りや工法に制限があり、キッチンやバスルームなどの設備品も、規定の商品から選ぶタイプの住宅のことをいいます。
ちなみに本来の意味での注文住宅のことをフルオーダーと言い、「間取り」、「工法」、「設備品」など、すべての部分を自分の理想通りにつくることができる家のことをいいます。
どんな部分がセミオーダーなのか、具体的に解説していきます。
- 構造や工法を自由に選べない
- 間取りに制限がある
- 設備品は規定の商品から選ぶようになっている
構造や工法を自由に選べない
戸建て住宅の構造は「木造」、「鉄骨造」、「RC造」の3つに分類できます。さらに同じ木造でも、「軸組工法」、「壁式工法」などに分けることができます。
※建築工法の種類については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
【一戸建てを建てる際の建築工法の種類、メリット・デメリット】
積水ハウスやダイワハウスのような大手ハウスメーカーであれば、すべての構造に対応しているケースもあるのですが、ほとんどのハウスメーカーや工務店は木造なら木造、鉄骨造なら鉄骨造のみの構造にしか対応していません。
例えば、タマホームで「軽量鉄骨造の家を建てたい」と言っても、「タマホームでは木造住宅のみを提供しております」と、断られてしまいますし、セキスイハイムで同じように「木造軸組工法の家を建てたい」と言っても、「申し訳ありませんが、木造軸組の家は当社では無理です」と、断られてしまうでしょう。
このように、ハウスメーカーや工務店によって、建てることができる構造や工法が決まっており、自分の好きな構造や工法で家を建てるのであれば、その時点で依頼できるハウスメーカーや工務店が限定されることになってしまいます。
間取りに制限がある
注文住宅の場合、間取りはある程度希望に沿ったものを作ることができます。しかしこれも全て理想通りにいくとは限りません。
例えば、木造住宅をメイン商品にしている地元工務店に、「1階に40畳のリビングを作りたい」と言ってみてください。きっと営業マンと設計士さんがすごく渋い顔をされるはずです。
なぜなら木造住宅は、広い空間を要する間取りには向いていない工法だからです。会社の会議室のように、広い空間を木造住宅に求めるのは、かなり無理があります。
対応してもらえない訳ではありませんが、その場合きっとこう言われるでしょう。
「できないことはありませんが、どうしても柱が数本必要になります」
木造住宅で40畳程度のリビングを作ろうと思ったら、どうしても部屋の真ん中付近に柱を立てる必要がでてきます。つまり木造住宅を建てる以上、大開口のリビングを希望しても、それは木造では無理だと断られてしまいます。
ここで紹介した例は、あくまでも広いリビングの場合のみで、他にも間取りで制限を受けることが多数あります。
設備品は規定の商品から選ぶようになっている
注文住宅なのだから、キッチンやバスルームのユニットバスは、自分が好きなものを取り付けることができると思ってしまいますよね。
しかし実際には、ハウスメーカーが提供してくれるカタログの中からしか選べない場合もあります。
玄関のドアにもこだわりたい人が多いのですが、こちらもやはり決められたカタログの中から選ぶようになっているのが一般的です。
特に自社工場を持っている一条工務店などは、一条オリジナル商品のキッチンなどを薦められます。他社のシステムキッチンを取り付けてもらうことできますが、その場合かなりの差額が発生してしまうことになります。
規格型住宅を扱っているハウスメーカーでは、他社のキッチンを入れることができないと言われることもあります。
ですので、キッチンやユニットバスなどの設備品にこだわりがあるのでしたら、契約前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
フルオーダーの注文住宅を建てる方法
大手ハウスメーカーに限らず、地元工務店なども、本当の意味での注文住宅ではない場合があることは、ご理解頂けたと思います。
では、すべて希望通りの家を建てることができるフルオーダーの注文住宅は、いったいどこに依頼すれば建てることができるのでしょうか。
構造や工法、間取りに設備品など、すべてを自分たちの希望通りにしたいと思うのであれば、「建築家や設計事務所に依頼する」ということになります。
テレビで一度くらいは見たことがあるかもしれませんが、「家づくりの匠」が出演しているビフォーアフターという番組があります。あの匠の人たちが「建築家」です。
建築家の多くは、建築事務所や設計事務所に所属しており、個人建築家としてやられている方もいらっしゃいます。
彼ら建築家の仕事は「家を売る」ことでもなければ、「家を建てる」ことでもありません。建築家の仕事は、依頼主の代理人として、依頼主の希望に沿う家を完成させることです。
依頼主が「構造はRC造がよい」、「40畳の吹き抜けがあるリビングが欲しい」、「システムキッチンはドイツ製のものを取り付けたい」と、建築家に希望を出せば、それを実現してくれる建築会社を探してくれます。
そして家が建つ間、ずっと依頼主に替わって、希望通りの家づくりが実行されているかを厳しくチェックしてくれます。
ただし建築家に注文住宅を依頼した場合、建築費が割高になってしまうことは覚悟しておかなければなりません。
まとめ
注文住宅のイメージとして、すべて自分で決められるように思ってしまいますが、選択肢が決められていたり、箇所によっては変更できないこともあります。
自分ですべて決められる方がいいのは間違いありませんが、構造上の問題で難しい場合もありますし、自由に選んだ分価格も高くなってしまうので、どこかしらで妥協点を見つけなければいけないと思います。
建築家や設計事務所であれば、多少の無理難題であっても、なんとか依頼主の希望に沿うように頑張ってくれますので、家づくりへのこだわりが強い人は、ハウスメーカーや工務店と同時に、建築家に依頼することも検討してみましょう。
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