生きる家って何?パナホームのCMで話題の家の価格

生きる家って何?パナホームのCMで話題の家の価格

最近毎日のようにテレビCMで目にするパナホームの「生きる家」について調べてみました。

  • 生きる家とは、どういう家なのか?
  • 生きる家の坪単価は?

これから家を建てようと検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

パナホームの生きる家とは

パナホームといえば、これまでは構造というよりも、親会社があのパナソニックということもあり、住宅設備などにチカラを入れているハウスメーカーという印象が強かったです。

しかし、ここへきて「生きる家」を大々的にアピールしてきたのは、正直驚きでした。これまでのパナホームとは、まるっきり方向性が違っていると感じたからです。

「生きる家」は「地震に強い家」

生きる家というのは、一言でいってしまえば、「地震に強い家」のことです。これまでチカラを入れていた住宅設備ではなく、戸建て住宅の根源ともいえる構造部分をアピールしています。

積水ハウスや住友林業などとは、採用している構造も異なるため比較できませんが、パナホームに近いところでいえばセキスイハイムなどがあります。

言い方は悪くなりますが、構造では積水ハウス、大和ハウス、住友林業などには到底かなわないと思っていました。

なぜ今になってパナホームが構造にチカラを入れてアピールするようになったのでしょうか。その理由はパナホームのHPを見てすぐにわかりました。大手ハウスメーカーに対抗できるだけの構造の開発に成功したからです。

パナホームの「生きる家」には、戸建て住宅業界初となる技術が盛り込まれており、これだったら構造で勝負ができると思ったからだと思います。

生きる家の特徴

生きる家のコンセプトは、「大地震に繰り返し襲われても壊れない家」です。

一度の大きな地震に耐えるだけの家ではダメ。大きな地震は2度、3度と繰り返しやってくることが多い。そうした繰り返して起こる大地震にも、壊れることがない家を作るというのがパナホーム技術者たちの思いでした。

そして辿り着いたのが、この「生きる家」です。

生きる家の最大の特徴は、日本の戸建て住宅で唯一採用している「座屈拘束技術(ざくつこうそくぎじゅつ)」にあります。

これは超高層ビルなどが、地震対策として採用している先進技術なのですが、コストが高いこともあり、戸建て住宅での採用は無理だと思われていました。

しかしパナホームが戸建て住宅用として、オリジナルの制震フレームの開発に成功しました。

出典:https://www.panahome.jp/knowledge/ikiruie/about/

この制震フレームは、大地震のような大きな揺れが起こっても、引っ張り圧や収縮圧をフレームが吸収することで、鉄材(家の構造)が曲がったり、折れたりすることを防ぐ働きをしてくれます。

140回にも及ぶ耐震実験の結果

大規模な南海トラフ地震が懸念されるなか、マグニチュード9クラスの大地震が来たとしても、パナホームの生きる家は、構造部分が致命傷となるような大きな損傷はなく、それどころか外壁タイルに至っても、一枚も剥がれ落ちることすらなかったそうです。

「想定外の地震」というフレーズは聞き飽きましたよね。ですのでマグニチュード9クラスという、過去最大規模の大地震を想定した耐震実験が必要だったのでしょう。

出典:https://www.panahome.jp/knowledge/ikiruie/about/

パナホームは省エネ、エコ住宅にも強い

パナホームの本来のセールスポイントは、地震で被害が少ない家ではありません。家電メーカーのパナソニックを親会社に持つからこそできる、省エネ住宅やエコ住宅が本来のセールスポイントでした。

政府が2020年からの導入をすでに決定している、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(通称:ZEHゼッチ)」こそが、パナホーム本来の土俵なのですから、それに耐震性が高い「生きる家」が加わったことで、今後パナホームへの注目度が上がるのは、容易に想像できます。

そして今後注目をさらに集めると予想されているのが、コンピューターAIによる完全マネジメント住宅の「スマートハウス」です。もちろんこの分野もパナホームの専門分野なので、今後ますますパナホームに注目が集まるでしょう。

生きる家の坪単価ってどれくらい?

必死に調べてみたのですが、パナホームの「生きる家」は発売開始間もないこともあり、まだはっきりとした坪単価はわかりませんでした。

ただパナホームのこれまでの住宅だと、標準的な装備の家で坪あたり70万円台だったので、今回の「生きる家」も、坪単価80万円前後くらいになるのではと予想しています。

ただパナホームの最上級グレードの「カサートプレミアム(CASART PREMIUM)」の坪単価は、90万円~100万円ほどだといわれているので、そこに生きる家の構造が加わることで、坪単価が110万円を超える可能性もあります。

最近は多くのハウスメーカーが、高所得者向けのハイグレード住宅の販売を始めていますので、パナホームもこの「カサートプレミアム+生きる家」で富裕層の取り込みを考えているのではと思います。

パナホーム カサートプレミアム

出典:https://www.panahome.jp/casart/premium/

パナホームの公式サイトにて確認したところ、生きる家のテレビCMがyoutubeにアップされていたのですが、その日付が10月初旬だったことを考えも、まだ実際に生きる家を建てた人はもちろん、正式な見積もりを取った人も少ないのではないかと思います。

今後近いうちに生きる家の坪単価も判明してくると思いますので、そのときはこちらの記事も更新していきたいと思います。

もしお近くの住宅展示場にパナホームが出展しているのであれば、きっと生きる家を大々的にアピールしていると思いますので、時間があるときにでも足を運んでみてはどうでしょう。ネットには書かれていないような、お得な情報がいろいろと聞けると思います。