注文住宅で太陽光システムを設置するときの7つの注意点

注文住宅で太陽光システムを設置するときの7つの注意点

ここでは新築の注文住宅を建てる際、太陽光発電システムを検討するにあたり、注意しておきたいポイント、または知っておきたい知識などを紹介しています。

ハウスメーカーや建築会社にまかせておけば安心と思ってる人も多いようですが、ハウスメーカーや建築会社の営業マンは家を売るプロであり、決して太陽光発電システムのプロではありません。

ハウスメーカーや建築会社の営業マンすべてがそうだとは言いませんが、わたしが知る限りだと、営業マンによって太陽光発電システムに関する知識や実績に大きな差があるというのが実状です。そのため全てを任せてしまうのではなく、必要最低限の注意点や知識だけは施主であるあなたが持ち合わせておく必要があります。

今回はぜひ知っておいて欲しい以下の7つについて、詳しく解説していきたいと思います。

  • 太陽光発電システムで発電した電力は使うべき?それとも売るべきなのか?
  • 土地の位置、屋根の形状によって発電量が違ってくるので専門家に相談する
  • 建築会社と提携してる太陽光パネルメーカーだけしか選択しがない場合は注意
  • 雨漏りしたら責任は建築会社?それとも設置業者?
  • 複数社に発電シュミレーションを依頼してみる
  • 新築時だと金利が安い
  • スマートハウスやZEHも検討するべき
【目次】太陽光システムを設置するときの7つの注意点
  1. 発電した電力は使うべき?売るべき?
  2. 土地の位置、屋根の形状によって発電量が違う
  3. 太陽光パネルメーカーの選択肢がない場合は注意
  4. 雨漏りしたら責任は建築会社?設置業者?
  5. 発電シュミレーションを複数社に依頼する
  6. 新築時だと金利が安い
  7. スマートハウスやZEHも検討
    1. 使用電力より10%多い電力を創れる住宅

発電した電力は使うべき?売るべき?

太陽光発電システムで創った電力を自宅で使う割合の平均は、全体の6割程度だそうです。残った4割の電力は余剰電力として契約している電力会社に売ることができます。こうして電力を売った収益のことを「売電収入」といいます。

自宅で発電した電力をすべて自家電力として使用し、足りない分の電気を電力会社から買うというのが一番理想的な形だと言えます。しかし電気は特別な装置を備えてなければ、創った電力を蓄えておくことはできません。

ですので一般的には、太陽が出てる昼間の家庭内電力は太陽光発電システムで創った電力でまかない、太陽光で発電できない夜間は電力会社から電気を買うというシステムになっています。

しかし1つ疑問がでます。平成29年度に売電契約したときの買取価格は28円~30円です。さらにいうと平成23年に売電契約してる場合の買取価格は42円です。

もし平成29年現在、東京電力から電気を買うと1kwあたりの単価はどれくらいだと思いますか?消費電力量にもよりますが、東京電力の電気料金の平均単価は19円~30円(kw)となっています。

平成28年までは単純比較で、買う電気よりも売る電気のほうが高額だったことがわかります。ですので太陽光発電システムで創った電力はなるべく家で使用せず、電力会社に売ったほうが得だと言われていたのです。

しかし平成29年度からは売る電気と買う電気の単価が、ほぼ同じになってしまいました。これまでのように「太陽光発電システムで創った電力は、使うより売ったほうが得をする」という考え方ではなくなったのです。

今後はただ多くのエネルギーを創り、いかに多くを売電するかという時代ではなくなりました。電力会社の割引プランなどと比較検討しながら、どのような電力の使い方をするのが一番良いのか?それらをこれまでより慎重に検討する段階になったのだと思います。

土地の位置、屋根の形状によって発電量が違う

注文住宅ということは土地購入から計画している人も少なくないはずです。もし土地開発されたような、分譲土地を検討するのであれば、選ぶ土地の位置によって太陽光発電システムの発電量も大きく違ってくるので要注意です。

太陽光発電システムのことだけを考えるなら、一番理想なのは南側に他の家が建たないような土地を選ぶことです。

また屋根の形状によっても、載せることができる太陽光パネルの枚数が違ってきたりしますので、デザインがカッコイイなどの安易な理由で屋根の形状を決めてしまわないことです。注文住宅であれば間取りも好きに決めることができるのですから、当然屋根の形状も自由に決めることができます。

片流れ・寄棟・切妻・陸屋根など屋根の形状の違い
出典:エコ施工.com

本来ならもっと多くの屋根形状があるのですが、最近主流となっている4つの形状をあげてみました。この4種類であれば、太陽光発電システムに一番向いているのは間違いなく「片流れ屋根」です。

ただし南側に流れてなければいけません。南向きの片流れ屋根ほど、太陽光発電システムを載せるのに向いているや屋根形状はありません。

最近の新築では、この片流れ屋根の住宅が目立つようになったのも、やはり太陽光発電システムの発電量が大きく関係しているからだと思います。

太陽光パネルメーカーの選択肢がない場合は注意

建築会社によっては、「このメーカーの中から設置したい太陽光パネルを選んでください」と、太陽光パネルのメーカーを指定してくることがあります。

その対象となってる太陽光パネルのメーカーが、最低でも5社ほどであればあまり大きな問題ではないのですが、選べる太陽光パネルのメーカーが1社や2社しかない場合は注意が必要です。

太陽光パネルで一番大事なのは「発電量」です。同じ一枚の太陽光パネルでも、発電量が全然異なります。例えば200w発電できる太陽光パネルと250w発電できる太陽光パネルがあったとします。

この場合、当然250w発電できる太陽光パネルのほうが高性能であることがわかります。250wであれば4枚あれば1kwの発電が可能ですが、200wであれば1kw発電するのに5枚の太陽光パネルが必要となります。

1kw発電するのに必要な太陽光パネルの枚数

発電量の違いというのは、わかりやすいように一例をあげただけです。その他にもメーカーによって「故障が少ない」、「アフター保証がしっかりしてる」、「劣化しても発電量維持率が高い」など、いろいろな特徴があります。

当然そうなると選択肢が多いに越したことはありません。もし提携してるメーカーが1社だけで、選択の余地すらないのであえば、それだけでも建築業者選びに大きくマイナスとなるでしょう。

もし管理人が家を建てる立場だったら、このような小さなことこそ建築業者選びの大事なポイントになると考えます。

雨漏りしたら責任は建築会社?設置業者?

最近は設置方法が進歩し、太陽光パネルを屋根に設置しても雨漏りをすることは少なくなりました。しかし今でも昔ながらの設置方法を採用してる業者もありますし、雨漏り以外にも屋根の欠損や損傷など、太陽光発電パネルを巡る設置トラブルは後を絶ちません。

新築住宅の場合でも、基本的に太陽光発電システムの設置は建築会社ではなく、専門の外注業者がおこないます。もし万が一、太陽光パネルを設置したことで雨漏りが起こったり、屋根の損傷が生じた場合、このときの保証は誰がすることになると思いますか?

当然施主としては、建築を請け負った会社にクレームを入れる人が多いでしょう。しかし建築会社が「雨漏りは太陽光パネルの設置が原因なので、当社ではなく太陽光パネルを設置した業者に言ってください」と言ってきたらどうしますか?

そして太陽光パネルを設置した業者はこう言います「建築会社の図面通りに施行したので当社に責任はありません」さてこの場合、いったい誰が保証してくれるのでしょうか?

実はこれ注文住宅ではよくあるトラブルなのです。例えば地盤沈下したとき、建築業者は地盤調査をした会社のせいにしますし、地盤調査会社も建築会社のせいにします。結果、誰が保証するのか裁判となるケースも多いのです。

このような面倒なことが起きないためにも、太陽光発電システムに関するトラブルが生じたとき、どこが保証してくれるか所在をはっきりさせておくことは大事です。

発電シュミレーションを複数社に依頼する

先ほども説明しましたが、太陽光パネルの性能はメーカーによって違います。高い発電量を売りにしているメーカーもあれば、小型化することで設置枚数を増やせることを売りにしているメーカーもあります。

当然注文住宅を建てるとなれば、太陽光システムを設置するかどうか決めなければならず、その指標となる発電シュミレーションを建築会社の営業マンが作成してくれるはずです。

さてここで気をつけておくべきポイントがあります。建築会社の営業マンが作成した発電シュミレーションだけでは、本当にそれが正しいのか? または最善のシュミレーションなのか判断することができません。

つまり1社にだけ建築価格の見積りを出してもらっているのと同じことです。その価格が本当に適正価格なのか比較しようがありませんよね。

太陽光システムの発電シュミレーションも同じことです。たった1社が算出してくれた発電シュミレーションだけでは、それが本当に正しい数値なのか?判断しようがありません。

必ず建築業者以外にも、太陽光システムの発電シュミレーションを出してもらうようにしましょう。ただし建物の概要が決まってなければ屋根の形状などが明確にならないので、それらが決定してから依頼するようにしてください。

ネットの一括査定を利用するもありですし、ヤマダ電機などの大手家電量販店でもお願いすることができます。発電量のシュミレーションと同時に、設置価格の見積書を出してもらい、価格面での比較も忘れないでください。

新築時だと金利が安い

太陽光発電システムは新築時に設置することをおすすめします。あと数年待てば、もっと性能が高い太陽光システムが開発されるのではないか?と思い、新築時の設置を迷う人も多いようです。

たしかに数年待てば、今よりも性能が良い太陽光システムが開発される可能性は高いです。しかしそれは太陽光システムに限らず、なんでも同じことではないでしょうか。

電気自動車やハイブリッドカーだってそうです。数年待てば間違いなく性能が良い新車が発売されます。テレビもそうです。ハイビジョン、4K、8Kと性能は年々上がっています。ですがそれを考えだせばきりがありません。

でしたら低金利の住宅ローンに組み込むことができる新築時に設置するのが、一番効率的な気がします。

家を建ててからでも太陽光システムは設置できます。しかしそうなれば業者が提携してるローンや大手家電店のクレジットローンを利用することになり、高い金利でローンを組まなければなりません。

最近では銀行のリフォームローンで太陽光システムの費用を借りることもできますが、それであれば多少金利は低いのですが、家のローンを組んだばっかりでリフォームローンが必ず借りられるという保証はありません。結果、金利が高い業者提携ローンやクレジットローンを利用して、太陽光システムを設置しなければならなくなります。

スマートハウスやZEHも検討

新築時に太陽光発電システムの設置を検討しているのであれば、同時にスマートハウスやZEH(ゼッチ)住宅の検討をしてみはどうでしょう。

スマートハウスとは、わかりやすく言うなら太陽光発電システムを搭載しているオール電化住宅の進化版だと思ってください。HEMSという機器を設置することで、家中の電気使用をそのHEMSが管理してる住宅のことです。

どの時間帯に多くの電力を消費してるのか?それはどの家電なのか?などをHEMSが判断してくれるので、より節電効果が期待できます。さらに蓄電池を設置することで、これまで出来なかった創造エネルギーの蓄電が可能になります。

HEMSは手持ちのスマートフォンやタブレットで完全管理できるので、スマートフォーン一台あれば、家中のリモコンをスマートフォーンに集約することも可能ですし、そうなれば外出先からお風呂を沸かしたり、エアコンのスイッチをON、OFFすることだって出来るのです。

使用電力より10%多い電力を創れる住宅

そしてもう1つがZEH(ゼッチ)です。このZEHというのは簡単に説明するなら、より省エネ効果が高い住宅のことをいいます。家で使う電力より10%ほど多い電力を創ることがZEHの基準となります。

2020年の住宅基準法改正では、このZEH基準をクリアしてる住宅でなければ建築が認められなくなると言われています。2020年までにはまだ数年あるのですが、すでにZEH基準を標準仕様にしている建築会社もあれば、まったくZEHのことは考えてもいない建築会社もあります。

太陽光発電システムを搭載してる省エネ住宅を考えているのであれば、このスマートハウスとZEHについては比較検討して決めることを強くおすすめします。

家を建てたあとになって、そんな住宅があることなんて知らなかった。そんな基準ができるなんて知らなかった!とならないようにしましょう。ZEH住宅に関しては以下の記事で詳しく解説していますので参照して下さい。

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