注文住宅を短期間で早く建てたい場合のポイントと注意点

一生に一度、しかも人生で一番高額な買い物になる可能性が高いもの。それがマイホームです。

ですので、通常はゆっくりと時間を掛けながら納得のいく家を建ててもらうのが住宅営業マンの仕事だと思ってます。しかし依頼主の中には「時間がないので、少しでも早く注文住宅を建てたい」という方もいます。

理由は様々ですが、管理人が実際に担当したお客さんの例でいうと「母親が病気のため、少しでも早くマイホームを建てたい」とか「親と同居して介護することになったので、二世帯住宅にして、少しでも早く一緒に住んであげたい」などの理由がありました。

短期間で家を建てるということは、それだけ後悔するポイントが増えたり、ミスが起こるリスクが高くなります。そのことを説明した上で、どうしても短期間で家を建てたいという要望があれば、営業マンはそれに応えるために努力するしかありません。

今回は管理人が実際に体験した話しをもとに、短期間で注文住宅を建てるためのコツやポイントを紹介していきます。

注文住宅を短期間で建てる5つのポイント

経験談からいうと、注文住宅を建てるスケジュールは、平均して10ヶ月程度です。早い人でも7ヶ月~8ヶ月、ゆっくり時間を掛けると1年を過ぎてしまうことも珍しくありません。

家を建てる工期だけみると、おおむね4ヶ月~5ヶ月なのですが、どうしても打ち合わせ期間などが含まれるので、家の建築請負契約から引渡しまでに掛かる期間はこれくらいになってしまいます。

ましてや家を建てると決断した時点から考えると、ハウスメーカーや建築会社を決めるまでに、多くの人が3ヶ月~6ヶ月を要してます。そう考えると家を建てることを決めてから、実際に家の引渡しを受けるまでの期間はさらに長くなることが容易に想像できます。

つまり家を建てることを決断してから、実際に引渡しを受けるまでの期間を6ヶ月で済ませるためには、よほど緻密なスケジュールで動かなければ到底できません。

しかし過去に一度、お客さんがモデルハウスに見学にきて、それからわずか6ヶ月で引渡しまで終えた経験があります。そのお客さんがはじめて展示場に来場したときに話しをした、注文住宅を早く建てるためのポイントが5つあります。

  • 建築会社の選び方
  • 施工期間が短い構造を選ぶ
  • 土地探しを少しでもスムーズにする
  • 打ち合わせ期間をなるべく短くする
  • 営業マンの質

建築会社の選び方

建築会社によって工期が違ってきます。つまり建築事務所や地元工務店よりも、大手のハウスメーカーの方が工期を短縮できる可能性が高いということです。

理由は建築事務所や地元工務店では、囲える職人の数に限界があります。現場を指揮する現場監督の人数も限界があります。

そうなると他の施工物件と時期が被ってしまうと、どうしても人材確保が難しくなり、工期に遅れが生まれる可能性が高いということです。

もし台風の時期などに工期が被ってしまったらどうでしょう。もう片方の現場で被害が起これば、おのずとそちらの現場が優先になってしまうのは目に見えてます。

そういった点でも、確実に短いスケジュールで家を完成させたいのであれば、小規模な地元工務店などより、大手ハウスメーカーの方が確実に工期を短縮することができます。

施工期間が短い構造を選ぶ

注文住宅といっても、様々な構造の家があります。日本で一番建てられてる家は、ご存知かもしれませんが木造軸組工法という、日本古来からの伝統工法です。

しかし同じ木造でも、最近はツーバイフォー住宅などの名称も聞く機会が増えていると思います。木造以外にも軽量鉄骨のプレハブ工法やユニット工法、コンクリートRC造の家もあります。

これらの構造の違いは、家を建てるための工事期間にも直結してきます。着工から3ヶ月で経つ家もあれば、6ヶ月掛かる工法の家もあるということです。

各種構造(工法) 施工期間の目安
木造軸組工法 4ヶ月~6ヶ月
木造ツーバイフォー工法 3ヶ月~4ヶ月
軽量鉄骨(プレハブ)工法 3ヶ月~5ヶ月
軽量鉄骨ユニット工法 2ヶ月~3ヶ月
RC造 5ヶ月~6ヶ月

こう比較すると、セキスイハイムが採用しているユニット工法が断トツで工期が短いことがわかります。

ユニット工法は、基本的に建築材料の8割以上を工場で生産・組み立てしてます。あとは現場でそれを組み立てるだけなので、他の工法よりも早い工期で建築することが可能なのです。

プレハブ工法も同じで、ユニット工法ほどではないですが、ある程度の部分を工場で生産しています。

つまり、どうしても工事期間を短縮したいのであれば、選択肢はユニット工法、プレハブ工法、そして木造のツーバイフォー工法に絞られます。

土地探しを少しでもスムーズにする

予想してるよりも時間が掛かってしまいがちなのが、土地探しです。

注文住宅を建てる人の半数以上が土地も同時に購入します。土地探しというのは、本当に厄介で1つでも気になるポイントがあれば「もっと良い土地があるかも」と思いがちです。

「価格が高い」、「土地の形が悪い」、「駅や学校まで遠い」、「生活環境が悪い」、「車の交通量が多いので騒音が気になる」など、気になる点を挙げだせばキリがありません。

言い方は悪いですが、100点満点の土地なんて存在しておらず、どこで妥協するかが土地探しの大事なポイントになります。しかし、それを理解するためには、ほとんどの人が多くの土地をみてきて初めてそれに気付きます。なので土地探しには時間が掛かると言われるのです。

短期間で注文住宅を建てるためには、この土地探しの期間を大幅に短縮することができるかが、大きなポイントになります。

土地を妥協するというのは、言葉で言うほど単純なものじゃありません。一生自分たちが住み続ける場所なのですから、建築会社選びや工法を選ぶよりも慎重になって当然です。しかし繰り返しになりますが、工期を短縮させるにはそこをクリアしてもらわければなりません。

ポイントは自分たちが譲れないポイントを明確にしておき、それを土地探しをしてもらう業者にキッチリと伝えておくことです。

予算、地域、広さなどをキッチリと指定しておくようにしましょう。それに該当する土地は一切紹介してもらわないというのが、一番確実な方法です。選択肢となる土地を1つでも減らすことが大事です。

打ち合わせ期間をなるべく短くする

注文住宅の場合だと建築請負契約を締結してから、最終的な間取りを決定したり、家の内装などについて打ち合わせをしていくことになります。実はこの期間というのが、かなりの時間を取ってしまいます。

一般的なケースだと、建築請負契約を締結して、実際の工事が着工するまで平均4ヶ月~5ヶ月掛かると言われてます。つまり打ち合わせに要する期間がそれくらい掛かっているということになります。

基本的に打ち合わせをする時間というのは、施主の仕事が休みの土日になることが多いです。しかしそれは他のお客さんも同じことです。結果として、土日に打ち合わせが集中するので、良くても月に2回ほどしか打ち合わせの日数が確保できません。

1回目の打ち合わせで間取りをある程度決め、その次の打ち合わせで最終決定するとしても、これだけで1ヶ月が過ぎてしまいます。

対策としては週末土日の打ち合わせをなるべく避け、平日に実施することです。どうしても仕事の休みが取れないのであれば、仕事が終わってからでも大丈夫です。

ハウスメーカーの営業マンは、夜の21時や22時までお客さんの家で打ち合わせすることも日常茶飯事なので、時間のことをあまり気にする必要はありません。

この打ち合わせの期間をどれだけ短縮できるかが、短期完成のカギとなります。

営業マンの質

最後に担当してくれる営業マンの質について話しをしたいと思います。

ハウスメーカーや地元工務店の営業マンも千差万別です。勤続20年というベテラン営業マンもいれば、入社2年や3年の新人営業マンもいます。

当然ベテラン営業マンのほうが建築に対しての知識は豊富です。そのかわり新人営業マンにはヤル気や情熱を持つ人が多くいます。

しかし今回に限っては、ベテラン営業マンという選択肢一択です。残念ですが、ヤル気や情熱では注文住宅の早期完成は難しいです。理由は臨機応変に対応できる知識を持ち合わせているかです。

例えば間取りを決める際、ちょっとした変更を施主から打診されたとします。このとき、ある程度の知識があれば営業マンの判断で答えることができますが、新人営業マンだと「社に持ち帰って設計担当に確認します」と答えるでしょう。これでは時間がいくらあっても足りません。

ベテラン営業マンなら、間取りや設備の変更くらいなら対応可能なのか、だいたいの判断はできます。もちろん最終的な確認は設計担当に確認しなければなりませんが、打ち合わせの場で臨機応変に対応できるのは大きいです。

まとめ

もうおわかりだと思いますが「金額安い=早い、金額が高い=遅い(丁寧)」という訳ではありません。例えローコスト住宅であろうと、工期の遅い早いには関係がありません。

どうしても理由があり短期間で早く注文住宅を建てたい。というのであれば、それなりのリスクを背負う覚悟も必要ですし、自分たちの目も肥やしておかなければなりません。
どんなに早くても、住宅会社選び~完成住宅の引渡しまでの期間は「6ヶ月」を考えておきましょう。

逆に、「当社なら3ヶ月や4ヶ月もあれば十分に引渡しできます」という会社は、おそらく単純に工期のことを言っており、その期間に土地探しや打ち合わせまで含まれているのかは、しっかりと確認しておきましょう。

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