家の入口につける門扉(もんぴ)の役割と選び方のコツ

私たちが子供の頃は、友達の家に遊びに行っても、ほとんどの家には門扉がありました。しかし、最近の新築住宅では門扉をつけない家が増加してるように思います。

門扉や塀をつくると、それなりに外溝工事費用がかかるので、コスト削減のために門扉をつけない家が増えているのかもしれませんが、わたし管理人は、新築の注文住宅を建てるのであれば、絶対に塀や門扉はつけておいた方が良いと思う派です。

そう思う理由は、ハウスメーカーの営業マン時代の施主が、門扉をつけなくて後悔しているのを何度も見てきているからです。

門扉をつけずに後悔した理由を聞くと、「あぁ、なるほどな!」と納得することばかりだったのです。

そこで今回は門扉の役割や選び方について、わかりやすく解説していきたいと思います。

【目次】家の入口につける門扉の役割と選び方のコツ
  1. 門扉の役割と種類
    1. 門扉の種類
  2. なぜ門扉を接地する家が減ったのか?
  3. 門扉を接地しなかった失敗談
    1. 敷地内に近所の子供たちが平気で入ってきて困る
    2. 日曜大工や庭いじりが趣味だったのに
  4. 門扉の選び方

門扉の役割と種類

門扉の役割って何だか知ってますか? 大きく分類するなら以下の2つが良く言われる門扉の役割です。

  1. 防犯的な役割がある
  2. 居住者のプライバシーの確保

門扉や塀があることで、空き巣などの侵入を予防することができるというのが一番です。そのため門扉は、必ずしも家の正面側にだけ設置するものではないということです。

空き巣などが侵入しやすい個所があれば、例え敷地の裏側でも門扉はつけておくのが理想です。

防犯に有効な門扉

出典:LIXIL「門扉の効果と設置のポイント」

このように裏口にも門扉1つあれば、全然侵入する難易度が違ってくると思いませんか?

これが門扉の役割の1つ防犯対策です。

そして2つ目のプライバシーの確保というのは、来客者をなるべく玄関まで入れないことで、家の中を見られたりしないようにする効果があります。

門扉のところにインターフォンをつけておけば、玄関先まで他人を入れることなく対応することができます。

とくに面倒なセールスや勧誘は、玄関先で対応するよりも、門扉の部分で対応するのが追い返すにも全然楽だと思います。

オープンタイプの門扉

セミクローズドタイプの門扉

出典:LIXIL「門扉の効果と設置のポイント」

こうやってみると、圧倒的に下の門扉がある家の方が、セールスマンにとって敷居が高いことが良くわかります。

門扉の種類

門扉の種類は大きく分けると開き戸タイプと引き戸タイプがあります。

開き戸タイプの門扉

出典:エクスショップ

引き戸タイプの門扉

出典:エクスショップ

昔は引き戸タイプの門扉も多かったのですが、最近の新築住宅の多くが開き戸タイプの門扉を設置してあります。たしかに開き戸タイプの方がオシャレですし、スペースも取りません。

逆に引き戸タイプの門扉を選ぶ家は、出入り口が広めの家というケースが多いようです。

門扉の素材

門扉の素材は大きく「アルミ」「鉄(アルミ鋳)」「ステンレス」「木製」の4種類にわけることができます。

一般的に良くみかける門扉の多くが「アルミ製」です。

アルミ製

サビや腐食に強いのと、製造コストが安価なこともあり、一般住宅の多くの門扉に採用されています。

また非常に軽量で、デザイン性も多様です。

アルミ形材門扉

出典:LIXIL「門まわりとアプローチの基礎知識」

鉄製(アルミ鋳)

非常に重厚感があり、複雑なデザインが可能です。

以前の邸宅などに良く見られた素材ですが、最近はあまり見かけなくなりました。

アルミ鋳物門扉

出典:LIXIL「門まわりとアプローチの基礎知識」

木製

オシャレなのですが、やはり木製だけあり反ったり腐食したりすることも多く、防腐剤などを定期的に塗布しなければならず、ちょっと手間が掛かるのがネックです。

木粉入り樹脂門扉

出典:LIXIL「門まわりとアプローチの基礎知識」

ステンレス製

ステンレス製なのでサビや腐食には強いのですが、デザインの自由度は落ちます。

またコスト的にも高価な部類になるので、高級住宅街などで良くみかけます。

なぜ門扉を接地する家が減ったのか?

冒頭でも書きましたが、最近は門扉を接地する家が少なくなっています。

なぜ門扉を接地する家が少なくなってしまったのか、管理人の個人的な見解としては、以下のような理由が考えられると思っています。

  • 建築費用のコスト削減
  • 無くても困るものではないという発想
  • 敷地の問題
  • 土地分譲会社からの指示

建築費用のコスト削減

やはり一番の理由は建築費用のコスト削減という意味合いが大きいのではないかと思います。

門扉だけであれば、それほど大きな出費にはならないのですが、門扉を接地することで、同時に塀も設置しなければならないケースが多く、そうなるとさすがに手痛い出費となります。

無くても困るものではないという発想

あれば便利だけど、正直無くても困ることはない。というのが、若い世代の本音なのではないでしょうか。昔のように「伝統文化」や「しきたり」というのを気にしない人が増えているのだと思います。

また協調性という面でも今の人は昔とは違った考え方を持っています。まわりの家がこうしてるから、ウチもこうしなければならないという考えは今の時代では、あまり見かけなくなりました。

敷地の問題

昔に比べて、戸建て住宅の敷地は狭小化しています。

昔の戸建て住宅といえば、60坪~70坪くらいの土地というのが多かったのですが、今は40坪~50坪くらいの土地が多くなっています。

つまり門扉を接地できるほど、敷地に余裕がない家が増えているということです。

土地分譲会社からの指示

開発分譲されているような住宅地だと、土地の販売会社から「門扉や道路に面した場所に塀は設置しないでください」と指示されることがあります。

販売会社いわく、閉鎖的な住宅地のイメージにしたくないという理由が多いようです。

実際に編集長の家の近所にも、開発分譲された住宅地がありますが、やはりそこに建ってる家も道路面に塀は設置できない決まりだそうです。

門扉を接地しなかった失敗談

せっかくなので、管理人が施主から聞いた失敗談をいくつか紹介しておきます。

敷地内に近所の子供たちが平気で入ってきて困る

Eさんいわく、門扉と塀を設置しなかったことで、近所の子供たちが鬼ごっこやかくれんぼをして遊ぶとき、平気で敷地内に入ってきては、ギャーギャーと騒ぐそうです。もちろん、その遊んでいる子供たちの中に施主の子供はいません。

それと道路でサッカーをしたりして遊ぶ子供がいるそうですが、塀がないぶんサッカーボールが敷地の中に入ってきたり、ときには駐車場に止めてる車に蹴ったボールが当たったりすることもあるそうです。

家の入口につける門扉(もんぴ)の役割と選び方のコツ

出典:http://oh-tuusinn.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-5f97.html

たしかにこのように塀がない住宅街の道路で、サッカーとかされたら車に傷がつくのは覚悟しなければなりませんよね。

日曜大工や庭いじりが趣味だったのに

Kさんは日曜大工や庭いじりをするのが趣味だったそうです。

なので、当初の予定では庭は自分で時間をかけてゆっくり作っていく考えだったそうですが、やはり塀を作ってはいけない住宅街だったため、庭が荒れているとみっともないということで、自分で庭を作っていくことは断念したそうです。

それと家を建ててペットの犬を飼うことになったそうですが、この犬が家の前を人が歩くたびに、すごい勢いで吠えまくるので、家族一同頭を悩ませているといわれてました。

きっとこれも門扉や塀があれば、少しは違っていたのかもしれませんが、今となっては犬をしつけする以外どうにもできません。

門扉の選び方

最後は門扉の選び方について話しをしていきます。

デザインなどから選びがちですが、やはり毎日使う場所ですから、使い勝手のよいタイプを選ぶのが一番です。そしてコスト面にも目を向けておきましょう。いくら良い門扉が見つかっても、予算をオーバーしては意味がありません。

最後にデザイン性です。建物との調和を第一に考えて選ぶのが良いと思います。

防犯性などにも注目しておきたいところですが、素人目線では防犯性の高い門扉などの知識はあまり無いと思うので、どういったケースの防犯を想定しているのか、門扉のメーカーの人に相談しながら決めるのが良いと思います。

最近は留守中に敷地に誰も入れないように、キーロック式の門扉などもありますので、そういったものを選ぶのであれば、門扉の隣に宅配ボックスなどを接地する必要もでてきます。

また高齢者が家族内にいるときは、バリアフリーのことも想定しておかなければなりません。新婚さんの場合だと、奥様がベビーカーを押してでも、楽に出入りできるような門扉にしてあげることも考慮してください。

たかが門扉と考えず、家族の状況などに応じて、しっかりと選ぶようにしましょう。

もし予算に余裕があるのでした、駐車場部分にも門扉を設置することも検討してみてはどうでしょうか。

いくら立派な門扉を接地しても、駐車場スペースから楽に敷地内に入れるようではあまり意味がありません。

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