施工業者と内覧会(見学会)に行くときのチェックポイント

注文住宅のハウスメーカー選びの手段として、見学会に参加することをおすすめしているサイトが多いですが、3つの見学会があることはご存じでしょうか。

  • 構造見学会
  • 完成見学会
  • 工場見学会

多くのハウスメーカーが、上から順番に見学会への参加を打診してくるはずです。

今回はこの3つの見学会について、チェックしておくべきポイントや注意点などを詳しく解説します。

構造見学会のチェックポイント

構造見学会(勉強会)や、現地見学会という名目で、営業マンから参加を打診されることが多いと思います。

構造見学会とは、その名のとおり、そのハウスメーカーが建築している最中の家を見学して、実際にどのような工法や構造なのか、どのような木材を使用しているのか、について説明を受けます。

おおよその所要時間は、だいたい2時間~4時間くらいを考えておきましょう。

この構造見学会でチェックするべきポイントは以下の3つです

  • 基礎や木材など、構造に関する部分
  • 働いている職人さんや大工さんの質や対応
  • 建築現場の整理整頓

基礎や木材など、構造に関する部分

構造見学会の主とした目的は、実際に建築中の様子を見学しながら、基礎や構造に関しての説明を聞けることです。本当に自社の構造を勉強して欲しいという気持ちがある営業マンであれば、最低でも2ヶ所の建築現場に案内してくれるはずです。

1ヶ所目は基礎を打ったばかりの現場、2ヶ所目は棟上が終わったあとの現場などです。

棟上後の現場案内しかしないハウスメーカーも多くありますが、棟上後だと基礎の部分を十分に見ることはできません。基礎を打ってあるだけで、骨組みはまだ組まれてない現場を見ることもとても大事です。

基礎部分の現場でチェックしておくべきポイント

  • 基礎の種類(ベタ基礎?布基礎?標準仕様は?)
  • 配筋の多さや間隔
  • コンクリートの厚さ
  • 立ちあげ部分の高さ
  • 排気口に関して
  • 地盤の状況と対策

これはハウスメーカーの工法による違いであったり、施主の考え方ひとつなのですが、一般的には「ベタ基礎標準」、「コンクリ厚150mm」、「高さ410mm」、などが最低条件だと言われています。

基礎に関して詳しく解説しているサイトが多数ありますので、調べながら自分の中で譲れないポイントを作っておくと良いでしょう。

基礎だけの家を見ると、「8畳ってこんなに狭いの?」と思ってしまいますが、壁や床が入れば案外広く感じるので、基礎部分を見たあとに間取りを考えない方がいいでしょう。

棟上後の建築現場の場合

2ヶ所目の棟上後の建築現場ですが、ここでは使用している木材や耐震力などについての説明を受けることになります。

管理人が営業マンだったころは、お客さんが他に検討しているライバル社の建築現場の写真をこっそり見せて、柱の太さや筋交いの多さなどを比較してもらっていました。

建築現場でチェックしておくべきポイント

  • 柱や梁などに使用している木材について
  • 筋交いの入れ方
  • 接合部に使用している金物や仕様
  • 断熱材
  • 高気密・高断熱について

こちらも、工法や構造によってハウスメーカーごとに仕様が異なりますし、柱や梁も無垢材が良いという人もいれば、集成材を好む人もいますので、これといって決まっているわけではありません。

担当者からは、「柱は無垢材を使用している」、「集成材が強度やねじれに強い」などの説明があると思います。

他にも、気密性を作るための工夫や、耐震力をあげるための自社独自の仕様なども、説明してくれるはずです。寒冷地などの家では、床下暖房の仕組みなどを見る良い機会でもあります。

働いている職人さんや大工さんの質や対応

構造見学会で見るのは、建物だけではありません。営業マンは、構造や材木などについての話しばかりをしてくると思いますが、現場で実際に働いている職人さんや大工さんの質や仕事ぶりをみることも忘れないようにしましょう。

名の知れた大手ハウスメーカーといえども、実際に現場で家を建てているのは下請けの地元建築会社です。そのため、職人さんの質や対応で、施主とトラブルになることも多いですし、場合によっては近隣住民とのトラブルを起こす職人さんもます。

近隣住民と揉めごとを起こせば、その家に長く住む予定の施主は、肩身の狭い思いをするかもしれませんので、職人さんを見ることはトラブルを減らすためにも重要です。

工事開始と終了の時間を守らず、早朝や夜遅くまで工事を続ければ、騒音問題にもなりますし、道路端に違法駐車していたり、タバコの吸殻を道路や側溝に捨てる職人さんも、まだ多くいるようです。

建築現場の整理整頓

これも職人さんの質に繋がりますが、現場の整理整頓状況をみれば、職人さんたちのレベルがよくわかります。

職人さんたちのレベルが低い現場というのは、確実に整理整頓ができていません。ゴミだけではなく、工具までもあたり一面に散乱して、片付けもできてない現場は要注意です。

職人さんの質だけが問題というわけでなく、ハウスメーカーの現場監督と、職人さんたちの関係が上手くいってない、という場合もあります。

ハウスメーカーによっては、一人の工事責任者が4棟も5棟も同時に現場監督をしていることがあります。現場見学の時は現場監督が来ていても、他の日には丸一日顔を出さない(出せない)ケースもあるようです。

完成見学会のチェックポイント

完成見学会には2つのパターンがあります。大手のハウスメーカーであれば、引渡し前の物件を所有している確率は高いですが、小規模の工務店などは、建築棟数が少ないため、引渡し前の現場がないこともあります。

そのような場合には、すでにお客さんに引き渡してる物件を、見学させてくれることもあります。

見学する側としては、気を使わない引渡し前の物件を見学する方が気は楽ですが、すでに引き渡されている物件も、居住者の生の声を聞ける貴重な体験になるはずです。

完成見学会のチェックポイントは、自分たちが考えている間取りと比較して、「部屋の大きさは問題ないか」、「担当者から聞いていたほどの高気密・高断熱の数値が確保できているか」、などを計測しながら見せてもらうと良いでしょう。

お風呂の広さで、1坪タイプにするか、1.25坪タイプにするか迷っていたり、トイレも0.5坪タイプと0.25坪タイプで迷っている人には、実際に見て体感できる良いチャンスだと思います。

「1階にいるとき、2階の足音や話し声は気にならないか」、「キッチンのシンクの高さは問題ないか」など、チェックするポイントは数多くあります。

すでに完成している住宅なので、「ハウスメーカーの住宅展示場を見るのと同じ」と思っているかもしれませんが、住宅展示場はフルオプションで豪華なつくりになっているので、実際に建てたばかりの家を見て、ギャップを知ることもできるでしょう。

完成見学会でチェックしておくべきポイント

  • 実際の間取りの広さや位置関係
  • 高気密・高断熱性能
  • 防音性能
  • 外壁や内装壁紙の色合い
  • 外溝工事の内容と費用

工場見学会のチェックポイント

自社で工場を持っているハウスメーカーは、工場見学会も実施しているケースが多いです。

工場見学会は、構造見学会や完成見学会のように、好きな日時にいつでも見学できるというわけではなく、月に約1回~2回、土曜日や日曜日に複数組のお客さんを、ツアーのような形式で案内することが多いです。

工場が離れた場所にあるため、貸し切りバスをチャーターして、一斉に見学させた方が効率が良いということもありますが、複数のお客さんを同時に案内することで、購買意欲を増幅させることも期待していると思います。

工場内に併設されている商談ルームで、一気に契約まで持って行こうという狙いもあると思います。

工場見学会の多くが集団での行動となり、プレカットしている現場であったり、自社の耐震装置を実体験してもらうようなイベント形式になっているため、好きに工場内を見て回れるというものではありません。

工場見学会の所要時間ですが、工場の所在地にもよりますが、朝早くから出発して、帰るのは夕方や夜になると思います。昼食などはハウスメーカーが用意してくれるはずですので、家族みんなで遠足にでも行くような気分で参加するといいでしょう。

工場見学では、特にチェックしておくべきポイントはありませんが、ひとつだけ忠告するならば、勢いにまかせて契約してしまわないことです。

管理人が勤めていたハウスメーカーでは、その日のうちに契約まで持っていけるような作戦を立てていました。「当日中に契約すれば1割値引きします」など、今ならという流れで契約へ持っていくという感じです。

まとめ

ハウスメーカーの見学会といえば、現場見学会をイメージすると思いますが、このように色々な見学会があります。

営業マンも、この見学会に参加してくれるお客さんは、本気で検討してくれているお客さんだ、ということで大事にしてくれますので、候補の中でも有力なハウスメーカーであれば、是非見学会には参加しましょう。

知らなかった知識や、生の現場をみることができますし、参加してマイナスになることはないと思います。

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